メインコンテンツへスキップ

大人の非認知能力を伸ばすには?ビジネススキルに活かせる非認知能力

更新日 2023.9.26

非認知能力は成果につながる

ビジネススキルを習得することによって、仕事での活躍、昇進などにつながる可能性が多くなります。しかし、どのタイミングで、何を学べば効率的に欲しい成果が手に入るのか分からないこともありますよね。

この記事では、ビジネスパーソンにとって、必要なビジネススキルは何か、そして、ビジネススキルに直結する「非認知能力」について、紹介していきたいと思います。ぜひ、非認知能力を習得、体得する方法を理解して、自身のビジネススキルを磨き、仕事に活用してください。

① 非認知能力とは?

1. 非認知能力とは

近年、非認知能力は幼児、学生教育に焦点を当てられ、成長の早い段階で伸ばすと、大人になってから成果を得やすいと言われています。

では、非認知能力とはどんなものなのか?

非認知能力(Non-cognitive skills)は認知能力と違って、学力テストのような、定量測定することが難しいと言われる能力です。

日本生涯学習総合研究所の定義では:

物事に対する考え方、取り組む姿勢、行動など、日常生活・社会活動において重要な影響を及ぼす能力を「非認知能力(non-cognitive skills)」と言います。

日本生涯学習総合研究所

つまり、「数値化できない能力」「計測ができない能力」です。とはいえ、この非認知能力は統計を基に数字で比較することは可能です。現在、性格診断として非認知能力を測定するツールとして有名なのは、アメリカのビッグファイブ(Big Five personality traits)です。

ビッグファイブは人が持つ5つの特性を測定して、統計を用いて性格分析を行っています。企業はその結果を基に、応募者を採用するかどうか、または、採用してから社員の特徴に合わせ、適する職務を与えるなど、数字を元に、人事を行なっています。

これら性格、人格の特性、特徴が非認知能力と言われています。客観的に統計や比較などすることはできますが、定量測定はできないと理解すると良いでしょう。

2. なぜ非認知能力が必要なのか?

非認知能力は測定不可能と言われますが、アメリカではBIG5という性格診断で、人の5つの特徴を一つずつ測定していきます。

非認知能力はたしかに定量測定不可能ですが、人間は団体で生きるという社会性を持つ以上、必要不可欠な能力です。非認知能力は考え方、性格、取り組む姿勢、行動など日常生活・社会生活に影響を及ぼす能力です。つまり、社会に生きていく上で、必要な能力であり、言ってしまえば、生き抜くための能力でもあります。言い換えれば、非認知能力が欠けていると、ビジネスだけでなく、普段の人間関係や家庭関係もうまくいかない可能性が多いにあります。

② 非認知能力の高い人の特徴

  • 自己認識力が高い 

    自己認識力が高い人は、自分自身を客観的に見ることができます。つまり、自己認識力の高い人は自分の長所や短所、価値観、信念、感情などを正確に認識し、自分自身に対して率直であり続けることができます。

    そして自分自身を客観的に見ることで、フィードバックを受け入れる姿勢があること、自分自身の限界を知っていること、自分自身を受け入れることができ、内省的な傾向があります。

    ※フィードバックとは、口頭や文章で、あらかじめ定められた目標に対する評価や改善点などを伝えること。
  • コミュニケーション力が高い

    コミュニケーション力が高い人は、聴く力と伝える力を備えてます。相手の話を真剣に聴き取り、理解しようとする姿勢があるので、話を遮ることなく相手の気持ちに寄り添い、共感することができます。

    それと同時に、自分の考えや意見を、相手にわかりやすく適切な言葉で説明し、明確に伝えることができます。 
  • 問題解決力が高い

    問題解決力の高い人は、自分自身の感情や偏見を排除し、問題の本質を見抜きます。自分の持つ視点以外にも、問題に関する知識や情報を積極的に収集し、過去の経験や知識、文献や専門家の意見などから、問題解決に必要な情報を収集し、分析します。

    そして、自分の考えに執着せず柔軟な思考を持ち、新しいアイデアや視点を取り入れ、柔軟に対応することができ、問題解決に向けてのプロセスを一つずつ分解して、適切な行動を取り、目標へ向かうことができます。

    例えば、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』の中で描かれてるように、サピエンスが最終的に生き残れたのも、非認知能力のおかげです。サピエンスは団体での助け合いや未来への想像などの能力があるからこそ、現在にできることを反省したり、改良したりできるので、社会性の強いサピエンスが人類の原型と考えられると思うと、人間が生き残れているのも非認知能力を持ってるからだと考えられます。

③ ビジネスに欠かせない、大人になっても伸ばせる非認知能力

幼児教育において、研究の多い非認知能力ですが、大人になってから伸ばしにくいと言われます。大人になってからでも非認知能力を伸ばすことはできるのでしょうか?

結論から言うと、伸ばせます。大人になっても、伸ばしていける非認知能力は:

  • 自己認知
  • コミュニケーション力
  • 問題解決力

    これらの非認知能力は大人になっても伸ばすことができ、ビジネスにおいても非常に役立つ能力です。

    1. 自己認知

    自分の価値観を理解することによって、今までの選択とその選択によって生まれた結果の理由を理解することができます。そうすることで、自分の価値観に合わせて付き合う人を選んだり、価値観を擦り合わせることができます。

    そして、自分の長所・短所を理解することで、短所を無理に伸ばすより長所を伸ばし、短所の部分は人に頼ることができるようになります。そうすると、自分の長所と短所の部分である不足を理解した上で自己開示ができるので、人間関係がよりうまくいきます。

    2. コミュニケーション力

    コミュニケーション力はヒューマンスキルの一つで、ただ単純にコミュニケーションを取る技術だけでなく、コミュニケーションを円滑に取る能力でもあり、コミュニケーションを取る手段のひとつだと言われます。

    コミュニケーション力が高い人は、相手と意思疎通することができるし、ヒューマンスキルの側面から見ると、より良好な人間関係を築くことにつながるので、社内外での人脈構築には欠かせません。

    コミュニケーション力を高めると、業務に役立つ知識やスキル、人脈もより早く獲得することができます。

    3. 問題解決力

    問題解決力は、認知能力でもカバーできる側面がありますが、ここで話す問題解決力は物事の捉え方、考え方の部分です

    柔軟な視点だったり、失敗を恐れない姿勢だったり、そういった物事の捉え方によって、より多くの視点から問題と向き合うことができるので、問題も単純な問題より、一つずつの課題として分解できます。そうすると、問題解決力を上げることに繋がっていきます。

    ④ 大人が非認知能力を伸ばすに必要な条件

    条件1: 他者と自己の認識

    自己理解のレベルが高い人は、自分の強みや弱み、価値観、嗜好などをよく知っています。自己理解が高い人は、自己アイデンティティを形成し、他者の評価に左右されることなく、自分自身を受け入れることができます。

    自己認識の高い人は、人間理解が深く、他者の気持ちも理解しやすいです。他者を理解することができると、他の人の気持ちや視点を理解し、共感することができます。共感力の高い人は、他者への理解が深く、他者との関係をより良好に維持し、自分自身をより良く理解することができ、他者へ影響をもたらすことができます。

    なぜなら他者を理解できると、交渉、解決策の見出し、人間関係の構築などにおいて、質の高いコミュニケーションを取ることができます。また、個人的な成長や、人間関係の質を高めることもできます。

    条件2: 素直さ

    素直さは、情緒制御能力に関連する要素です。自分自身に対して正直であることや、他人の意見に対して素直に耳を傾けることができる能力をもっていれば、自己制御、共感力を育てることができます。

    自己制御の高い人は、自分自身を冷静に把握し、感情的にならずに状況を客観的に分析することができ、自分の弱みを把握し、改善策を一つずつ実行して解決していく判断ができます。そのため、仕事においても重要な能力です。

    共感力が高い人は、他人の気持ちや視点を理解し、受け入れることができます。自分自身や他人に対して素直でいることができ、柔軟な対応ができるようになります。

    条件3: 未来へ馳せる思い

    時間的展望は、個人が自分自身の将来についてどのように考え、計画し、行動するかに影響を与える非認知能力の一つです。時間的展望は、目標設定、計画立案、自己モチベーション、時間管理など、将来の自分自身を見据えた行動を取るために必要なスキルです。

    時間的展望が高い人は、過去の自分を受け入れ、現在の状況を把握し、将来の自分自身をよりよく想像し、自分自身の成長や発展のために具体的な目標を設定し、計画を立てることができます。このような人は、将来の目標に向けた行動を継続的に取り続けることができます。そういった思考を持っている人は、自ら向かいたい未来のために、適切な努力をかけることができます。

    すなわち、時間的展望を持つ人は、過去と現在を受け入れて、将来に向けた具体的な行動を取るために必要なことを考えられるということです。時間的展望の高さは、個人の自己成長や発展に重要な影響を与えるため、非認知能力の育成において重要な要素であると言えます。

    ⑤ 大人が非認知能力を短期間で高める方法

    1. 人との関わり合い

    非認知能力は定量測定することが難しい能力です。だからこそ、人からフィードバックをもらわないと、一人で進歩できるかどうかはわかりません。だから、人と関わることによって他者から意見やフィードバックをもらい、どういうふうに見られるのわかることで、自己認知を高めることができます。

    そして、同じ属性の人だけでなく、いろんな属性の人と関わること、自分と違う人と多く関わることによって、自分のコミュニケーションの癖や、人の見方の癖なども発見することができます。そうして、コミュニケーション能力を高めることができます。

    例えば、普段会社員で、営業をやっている方は周りにもビジネスパーソンが多いと思いますが、デザイナーばかりのグループに入ると、コミュニケーション方法や、感覚も違ってくるはずです。こんなふうに色んな人と関わり合うことによって、自己認知やコミュニケーションスキルが磨かれます。

    2. 学びに適している環境に身を置く

    一人で学んでいくことも可能です。しかし、学習環境しだいで、より効率的に、効果的に学ぶことができます。

    例えば、学校に通わずに、一人でも勉強できますが、学校に通うことでクラスメイトや学校の友達との触れ合い、相乗効果を得られます。これはまさに、コミュニティの態度が、自分の態度に置き換わる体得体験です。

    自ら学びの場に身を置くと、環境の力を使って、より効果的に習得できるでしょう。自分の考え方や態度が、周りの人に影響してくる体験によって、人との関わり合いの中で自分の考え方や態度が他の人のものに置き換わっていく学習体験を体得できるでしょう。
    コミュニティの力は、1人で学ぶときよりもあなたの学習スピードを何倍にも加速させます。ぜひ、そういった環境へ積極的に身を置くことをおすすめします。

    まとめ

    非認知能力は幼児教育の中で重要視されていますが、大人になっても育てることできます。適切な習慣をつけることや、自己認識を高めることによって、大人でも時間をかけ、適切な努力をかければ、非認知能力を高めることができます。

    そして、ビジネスにおける大切な非認知能力は

    • 自己認知
    • コミュニケーション力
    • 問題解決力

    そういった能力は人と関わりながら、学びに適してるところに身を置くといいでしょう。

    弊社が運営する、「リカレントビジネス・カレッジ 基礎編」では、短期間で非認知能力を高め、すぐにビジネスに活用できるスキルをワークショップ形式で体験できます。

    そんな非認知能力・ビジネススキルを短期間で上げられる講座にご興味があれば、下記のボタンから基礎コースの詳細とお申込詳細をご覧ください。

    そんなワークショップを運営するトレーナーたちが、どのような思いで、どんなふうにこのプログラムを運営しているのか?また、トレーナーたちはこれまでの成功体験と失敗体験から、どのようにして非認知能力を養っていったのか?ぜひ、こちらからご覧ください。

    そして、参加者が講座に参加した後、今まで仕事・ビジネスがうまくいかない原因を突き止めて、そこから独立起業を一気に進めました。

    【株式会社OnLineは、Amazon.co.jpを宣伝し、リンクすることによりWebサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。】

    Page Top