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仕事で柔軟性を上げたい人はメタ認知の能力を上げるべし!そのやり方をご紹介

更新日 2023.4.7

何事にも冷静に対応して、コミュニケーションが円滑にできると仕事を上手くこなせますよね。仕事をする上で柔軟性を上げたい人はメタ認知と言われる能力を高めることが重要です。メタ認知とは何か、能力が高いと仕事上でどう役に立つのかを知るとモチベーションが高くなります。

特別なものを用意しなくてもメタ認知の能力トレーニングが可能です。いつ始めても遅くないので、メタ認知の能力を向上させて仕事をできる人になりたいと思う人は今日から早速始めてみましょう。

仕事に活きる?メタ認知とはどんな能力?自分の今の能力値を把握しよう

「仕事が思うように進まない…」「同僚とのコミュニケーションがうまくいかない…」と感じている方はメタ認知という能力を上げると問題が解決する可能性があります。そのためにも、メタ認知能力の特徴を知っておきましょう。

1. メタ認知は自分のことを客観視する能力

メタ認知とは、自分の思っていることを客観視する能力のことです。自分がどう感じているかに気づいていないと、物事の原因がわからずに落ち込んだりイライラしてしまいます。

メタ認知は1970年代から研究が進められており、アメリカの心理学者のジョン・H・フルベルが定義しました。以前は脳科学や認知心理学の分野で知られていましたが、最近では教育やビジネスで重要視されています。

2. メタ認知が高い人は柔軟性が高い

メタ認知がうまくできる人は、自律学習の能力が高いと言われています。自分で学習するべきことを見つけて、どのようにすれば学習を継続できるかを考えられるためです。昨今の労働環境はインターネットの普及で次々と新しいことを学べることが仕事上の強みになってきています。

さらに、他者からみた自分を客観視することができるため、人によってコミュニケーションの仕方を柔軟に変えられます。イライラしてしまう場面でも動揺せずに、冷静な対処をできる人が多いです。

メタ認知能力が高い人は、仕事を計画的に進められ、どんな状況でも柔軟に対処できると言えます。

3. メタ認知能力が低い人はどんな人?

・仕事が締め切りに間に合わない

自らの時間管理能力を過剰に評価しているか、締め切りへの適切な対応ができていない可能性があります。

・急に仕事のやり方が変わると慣れるまでに時間がかかる

学習能力の過大評価や、効果的な学習戦略の欠如が見られることがあります。

・イライラすると他者に当たってしまう

感情の制御が難しいか、ストレスを適切に管理できていない

・コミュニケーション不足で仕事の間違いが多い

彼らは自分が情報を理解できていないか、適切な質問をする能力が不足している

仕事をしていて上記のような状況が多い方は、メタ認知の能力が低いかもしれません。メタ認知能力が低い状態が続くと、「何をやってもうまくいかない」「どうせ自分は役に立たない」と自己肯定感が低くなります。自己肯定感が低い状態だと、仕事のモチベーションが低くなる悪循環に陥ってしまいます。

【参考:RECRUIT コラム「自律学習とメタ認知」

メタ認知は「セルフモニタリング」が重要…能力を改善するには自分を客観視しよう

メタ認知がうまくできない人でも能力を改善することができます。そのためには「セルフモニタリング」が重要です。具体的にメタ認知能力の改善方法をみていきましょう。

1. セルフモニタリングは自分を客観視すること

メタ認知の能力改善に有効なセルフモニタリングは、自分の認知(感じていることや思っていること)を客観視する方法です。

自分の状態を把握していく方法で、自分の疲れやストレスにも気づくことができます。メタ認知の能力を向上させて仕事をするには、セルフモニタリングを習慣化する必要があります。

2. セルフモニタリングのやり方

いきなり自分の全ての認知に気づくのは難しいため、初めのうちは業務終了後や帰宅後に取り組んでみましょう。必要なものは紙とペンです。セルフモニタリングをするにも何かお題がないと始められませんので、

・疲れたと感じること

・嬉しかったと感じたこと

・イライラしてしまったこと

など1つの出来事に対しての自分の感情を深めていきましょう。起こった出来事に対してどう思ったかを素直に書き出してみます。セルフモニタリングでは、自分の負の感情も直視することが大切なので、自分の感情を偽る必要はありません。

セルフモニタリングを続けていくと、どのような状況でどんな感情を抱きやすいかが明確になるため、対処法を見つけやすくなります。

3. 慣れてきたらマインドマップを行う

感情を書き出すセルフモニタリングに慣れたら、マインドマップを使って自分の行動や感情を把握してみましょう。A4サイズの紙とカラーペンを用意します。紙の真ん中にこれから書く出来事のシンボルとなる絵を書きます。出来事の絵が難しければ、棒人間に表情を書いても良いです。

真ん中の絵からカラーペンで色分けをして3〜4本の枝を伸ばし、それぞれの枝をさらに3つ程度に分岐させます。最初の枝に出来事に対する感情を書き、それぞれに対して、「どうしてそう思ったか」「対処法はあるか」を書いていきます。

マインドマップを使うと自分の行動や感情を系統化しやすいため、原因や対処法を探りやすくなります。自分のことを図で理解しやすいので、メタ認知の能力を向上させるのに役立ちます。

柔軟性を上げるメタ認知の能力トレーニングは「コントロール」

メタ認知の能力トレーニング方法のもう1つは「コントロール」です。セルフモニタリングの結果を元に取り入れるのが効果的です。

1. 自分の嫌なことをコントロールする

セルフモニタリングを繰り返すと、自分の好きなことや嫌なこと、苦手なことが明確になります。感情の背景にある原因が何かがわかったら、コントロールする対策を立てましょう。

例えば、仕事の量が膨大になるとパニックに陥りやすいことがわかった人は

・To Doリストで仕事を管理する

・仕事の締め切りを明確にする

・1つを終わらせてから次に取り組む

・人に頼めそうなものは頼んでみる

・仕事が多くなってきたら新しい仕事は断るか納期を延ばしてもらう

などの対処法が見つかります。対処法は自分が主体で変えられるものにするのがポイントです。自分で立てた対処法になるべく沿うようにして仕事をコントロールしていきましょう。

2. コントロールの結果もモニタリングする

対処法に沿ってコントロールができたら、その結果、自分の感情や行動がどう変わったかを紙に書き出してみましょう。もし、コントロールができなかった場合も同様です。セルフモニタリング→コントロール→セルフモニタリングを繰り返すと、新しい対処法が見つかりますし、メタ認知能力をアップデートできます。

3. 自分の良い点に焦点を当てる

自分をコントロールをして良い結果になった場合は、自分を褒め、「この対処法がよかった!」という思いに浸るようにしましょう。コントロール結果を自分のものにして、無意識でも良い行動を導けるようにしていきます。

まとめ

最近ビジネス業界で注目を集めているメタ認知と呼ばれる能力についてご紹介しました。メタ認知能力が上がると、仕事を柔軟に進められるようになり、コミュニケーションも円滑になります。

メタ認知の能力向上のためには、セルフモニタリングとコントロールが重要です。どちらも継続させていくと効果が出ます。自分の嫌な部分にも向き合い、良い行動を増やせるようにトレーニングを積んでいきましょう。

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