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「非認知能力」を高めてビジネスで成功しよう! 必要とされる人間とは   

更新日 2023.4.25

学生時代は、あらかじめ決められた科目の範囲を学習して好成績をとることで卒業や合格など成果に反映されてきました。

しかし、社会に出てみると状況は刻々と変化し、臨機応変に対応することが求められます。学校の授業で勉強した事以外にも必要なものがあるのではないかと感じたなら、「非認知能力」に注目してみる必要があるかもしれません。

今回は、非認知能力がビジネス面で必要とされている理由や非認知能力の種類についてご紹介します。

1. 非認知の能力はビジネスに必要? AIでもカバーできない能力

非認知能力は、学校の勉強とは違い、意識的に向上させないと仕事面で困ることがあるかもしれません。

それでは、非認知能力が必要とされる理由を見ていきましょう。

現代人に必要な非認知能力   

非認知能力は、「学力」のことを指す認知能力とは異なる「認知能力以外の能力全般」のことを指し、協調性や計画性、コミュニケーション能力など数値化できない能力です。

非認知の能力を鍛えることで、目標達成力や発想力、他者への思いやり、自己肯定感などが高まるので、ビジネスでも求められている現代人にとって必要な能力です。

教育の目的のほとんどが認知能力  

認知能力は、勉強していれば学力テストなどで結果を出すことができますが、非認知能力は、他者との関わりが必要な集団の中でこそ鍛えられる能力です。

非認知の能力を鍛えておかないと誘惑に負けてすぐさぼったり、頑張らねばならないときに粘れないなどビジネス面でも影響を与えます。

現在の教育の目的のほとんどが認知能力であるため、いくら高学歴であったとしても社会に出たときに活躍できないことはよくある話です。

AIとの競争に非認知能力が不可欠  

英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行っているマイケル・A・オズボーン氏は、論文のなかで、「人が行う仕事の約半分は機械に奪われる」と予測していますが、同じ論文のなかで「労働者が(AIとの)競争に勝つためには、創造的で社会的なスキルを身につける必要がある」と結論付けています。

そのため、これからの社会を生きていく人間は、斬新で価値のあるアイデアを生み出す創造的スキルや、交渉や説得、気遣いなど社会的スキルを含む非認知の能力をビジネス面においても身につけていかなければなりません。

【参考:総務省「平成30年版 情報通信白書|職業の変化」

2. 「非認知能力」を高めるとビジネスに役立つ? メリットを紹介

非認知能力を高めることは、社会的な成功だけでなく人生の満足度も向上させるといった人生にさまざまなメリットをもたらします。

卒業率が上がる

非認知能力を高めると、高校や大学の卒業率が上がることがわかっています。非認知能力が低い集団と高い集団を比較したところ、非認知能力の上位集団において、ほぼ全員が高校を卒業し、大学学部を終了としているという研究結果があります。

非認知能力のなかでもビジネスに活かせる「物事を最後までやり遂げる能力」「長期的な視野で行動する能力」などが高まったことで卒業に影響を与えたと考えられます。

仕事で活躍できるなど社会的に成功する  

勤勉性や協調性、リーダーシップなどの非認知の能力を向上させることで、その人の収入や雇用に良い影響を与えるなどビジネスの場で活躍でき、社会的に成功しやすくなります。

非認知能力が低く認知能力が高い人は、「頭が良い」にも関わらず、社会で力を発揮するのが難しいです。

その理由は科学技術の発展により多くの作業が効率化したことで、単純作業やルーティンワークではなく、交渉スキルやサービス精神など非認知能力が重要視されてきたからだと考えられます。

人生の満足度を向上させる

非認知能力を鍛えると、犯罪率や離婚率が低くなるなどその後の人生にプラスの影響を与えることが、非認知能力の研究で知られている「ペリー就学前計画」の実験で証明されています。

この実験では、子供に対する就学前教育を受けたグループとそうでないグループを比較しました。就学前教育によって、「感情をコントロールする力」や「コミュニケーション能力」などの非認知の能力が育まれ、その後の人生の収入や持ち家所有率に大きく優位性をもたらす結果となったため、ビジネスシーンでも注目されています。

3. ビジネスシーンで求められるスキルとしての3つの非認知能力

非認知能力にもいくつか種類があります。特にビジネスで重要視される自己認識や動機づけのスキルについて見ていきましょう。

スキル① 自己認識  

「非認知」能力のビジネス面における「自己認識」とは、タスクや目標を達成できるかに対する個人の考えを意味します。

自分の過去のパフォーマンスに関する認識から得た学びを活かしつつ、自分の将来のパフォーマンスに関する予測を立てるというサイクルは、毎日の業務に共通する基本的なスキルです。

スキル② 動機づけや意欲  

非認知の能力でビジネスに必要な種類のなかでも「動機づけや意欲」が不足していると「目の前のタスクをただ何となくこなしている」ようになります。

「自分の能力が向上できる」「仕事そのものが楽しい」「報酬や評価」などその仕事によって得られるメリットをうまく行動の動機にして意欲向上につなげるスキルです。

スキル③ 持続力・忍耐力  

持続力や忍耐力は、スキルの習得やタスクの完了に着実に取り組むことができるスキルです。困難なことも簡単に諦めずに打開策を探って根気強くやり遂げられます。

新規事業の立ち上げや部署移動した場合に、成果を出すためにある程度時間を要することがあります。そのような場合でも、目標を見据えて取り組み続ける「非認知」能力はビジネス面でも重要視されます。

まとめ

AIでもカバーできない「非認知」能力の特徴やビジネスで必要とされるスキルについてご紹介しました。

これからの社会で生きていくためには、学力では測れない非認知能力を伸ばしていくことが必要です。

非認知能力を高めると、社会的に成功するだけでなく人生における満足度も向上させます。

非認知能力を高めるために、まずは「自己認識」について理解し、自制心や忍耐力について学びながら日々の生活や仕事で意欲を持って行動してみませんか。

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