ネパール × 食中毒 × 絶体絶命
こんにちは。
株式会社OnLineの近藤聡です。
あなたは海外で食中毒に
かかったことはありますか?
僕はあります。
それも、ネパールにある
標高約3300メートルの山の上で
食中毒を経験しました。
あれは本当に、
「生きた心地がしない」
という言葉がピッタリな経験でした。
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大学の1年生の夏休みのこと。
僕は仲の良かった
山岳部に所属する友達と一緒に
山登りにいく計画を立てた。
「海外の山に登ってみたいよな」
「どうせ登るなら高い山がいいな」
「ならヒマラヤ山脈とかどう?」
「あ、いいやん!そこにしよ!」
なんて呑気なことを言いながら、
僕たちは山登り旅行の行き先を
『ネパール』
に決めた。
その山登り旅行の計画はこんな感じ。
- 高山病を避けるために
標高1400mの首都カトマンズに2泊 - 1日かけて3300mの山に
登って山頂付近で1泊 - そして、連峰を縦走しながら
1日かけて下山 - そのあと2泊して
観光を楽しむ
![](https://recurrent-edu.jp/wp-content/uploads/2022/08/toomas-tartes-Yizrl9N_eDA-unsplash-1024x683.jpeg)
なんて素晴らしい計画なんだ!
僕たちはこんな素敵な1週間を
ネパールで過ごす…はずだった。
しかし、ネパール3日目に
事件は起きた。
僕は旅行中、食事には
かなり気つけていたのだが、、、
(特に、水や野菜、乳製品など)
3300mの山を登頂した喜びから
ついお店で出されたピザに
手を伸ばしてしまったのだ。
そのピザに使われていた
チーズによって僕のネパール旅行は
地獄と化した。
その夜、僕の身体に異変が。
身体が熱い。
何度も目が覚める。
吐き気がする。
全身が痛すぎる。
「きっと疲れたんだろう…」
そう思っていたのだが、
翌日の朝39.7度の熱が僕を襲った。
(ちなみに、友達はレトルト食品を持参し
それを食べていたため元気いっぱい)
ここは標高3300m。
![](https://recurrent-edu.jp/wp-content/uploads/2022/08/alexander-milo-fNIU72AomCE-unsplash-667x1024.jpeg)
気分が悪い上に、
空気も薄くて身体が動かない。
どうしようもなくて
救助ヘリを呼ぼうとしたが、
「ヘリが着陸できる場所がないから
救助はできない」
と断られる。
さぁ、地獄の始まりだ!!
もはや自力で下山する以外に
生き残る方法はない。
僕に残された最後の手段は
『解熱剤』のみ。
解熱剤を飲んで30分経つと
熱は37.2度まで下がり、
少しは身体も動かせるようになった。
![](https://recurrent-edu.jp/wp-content/uploads/2022/08/winel-sutanto-2oegF67ikOM-unsplash-1024x768.jpeg)
「薬で身体の機能を一時的に戻すなんて
まるで名探偵コ◯ンじゃないか!」
こんな状態だからこそ、
こんなくだらない冗談を考えてしまう
ものなんだろうか。
とは言え、いつ再び
熱が上がるかもわからない状況。
途中に休憩を挟みながらも、
食中毒を感じさせないスピードで
風のごとく山を駆け降りた。
4時間ほどかけて、
ようやくバスが通る標高1100mの
街まで降りることができた。
下山してから熱を測ると、
38.2度。
「生き延びれた」
そして、そのまま外国人用の
医療設備が整った病院に入院した。
が、結局最終日になっても
熱が下がらず病院を追い出された。
そして、再び解熱剤の力を借りて
飛行機に乗り込み、、、
なんとか無事に日本に帰ることができた。
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僕はこの経験から、
「最後まで油断してはいけない」
ということを学びました。
油断は、生活のあらゆる場面で
出てきます。
- 恋人の誕生日に喜んでもらおうと
一生懸命になりすぎて、
せっかくプレゼントを買ったのに
ホテルの予約を忘れていたり。
- 仕事の作業が早く終わりそうだと
ゆっくり休憩していたら、最終的に
締切ギリギリになったり。。。
「家に帰るまでが遠足」
なんて言葉もありますが、
その意識は本当に大切ですね。
ネパールでの体験を思い出し
何事においても最後まで油断せずに
しっかりやり切ろう!
と、改めて心に誓いました。
📝近藤聡