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ネパール × 食中毒 × 絶体絶命

更新日 2022.9.6

こんにちは。
株式会社OnLineの近藤聡です。

あなたは海外で食中毒に
かかったことはありますか?

僕はあります。

それも、ネパールにある
標高約3300メートルの山の上で
食中毒を経験しました。

あれは本当に、

「生きた心地がしない」

という言葉がピッタリな経験でした。



大学の1年生の夏休みのこと。

僕は仲の良かった
山岳部に所属する友達と一緒に
山登りにいく計画を立てた。

「海外の山に登ってみたいよな」
「どうせ登るなら高い山がいいな」
「ならヒマラヤ山脈とかどう?」
「あ、いいやん!そこにしよ!」

なんて呑気なことを言いながら、
僕たちは山登り旅行の行き先を

『ネパール』

に決めた。

その山登り旅行の計画はこんな感じ。

  • 高山病を避けるために
    標高1400mの首都カトマンズに2泊
  • 1日かけて3300mの山に
    登って山頂付近で1泊
  • そして、連峰を縦走しながら
    1日かけて下山
  • そのあと2泊して
    観光を楽しむ

なんて素晴らしい計画なんだ!

僕たちはこんな素敵な1週間を
ネパールで過ごす…はずだった。

しかし、ネパール3日目に
事件は起きた。

僕は旅行中、食事には
かなり気つけていたのだが、、、
(特に、水や野菜、乳製品など)

3300mの山を登頂した喜びから
ついお店で出されたピザに
手を伸ばしてしまったのだ。

そのピザに使われていた
チーズによって僕のネパール旅行は
地獄と化した。

その夜、僕の身体に異変が。

身体が熱い。
何度も目が覚める。
吐き気がする。
全身が痛すぎる。

「きっと疲れたんだろう…」

そう思っていたのだが、
翌日の朝39.7度の熱が僕を襲った。

(ちなみに、友達はレトルト食品を持参し
 それを食べていたため元気いっぱい)

ここは標高3300m。

気分が悪い上に、
空気も薄くて身体が動かない。

どうしようもなくて
救助ヘリを呼ぼうとしたが、

「ヘリが着陸できる場所がないから
 救助はできない」

と断られる。

さぁ、地獄の始まりだ!!

もはや自力で下山する以外に
生き残る方法はない。

僕に残された最後の手段は
『解熱剤』のみ。

解熱剤を飲んで30分経つと
熱は37.2度まで下がり、
少しは身体も動かせるようになった。

「薬で身体の機能を一時的に戻すなんて
 まるで名探偵コ◯ンじゃないか!」

こんな状態だからこそ、
こんなくだらない冗談を考えてしまう
ものなんだろうか。

とは言え、いつ再び
熱が上がるかもわからない状況。

途中に休憩を挟みながらも、
食中毒を感じさせないスピードで
風のごとく山を駆け降りた。

4時間ほどかけて、
ようやくバスが通る標高1100mの
街まで降りることができた。

下山してから熱を測ると、
38.2度

「生き延びれた」

そして、そのまま外国人用の
医療設備が整った病院に入院した。

が、結局最終日になっても
熱が下がらず病院を追い出された。

そして、再び解熱剤の力を借りて
飛行機に乗り込み、、、

なんとか無事に日本に帰ることができた。



僕はこの経験から、

「最後まで油断してはいけない」

ということを学びました。

油断は、生活のあらゆる場面で
出てきます。

  • 恋人の誕生日に喜んでもらおうと
    一生懸命になりすぎて、
    せっかくプレゼントを買ったのに
    ホテルの予約を忘れていたり。
  • 仕事の作業が早く終わりそうだと
    ゆっくり休憩していたら、最終的に
    締切ギリギリになったり。。。

「家に帰るまでが遠足」

なんて言葉もありますが、
その意識は本当に大切ですね。

ネパールでの体験を思い出し
何事においても最後まで油断せずに
しっかりやり切ろう!
と、改めて心に誓いました。

📝近藤聡

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