仕事ができる人これを重視する
突然ですが、森岡毅さんをご存じですか?
森岡毅さんはUSJ
(ユニバーサルスタジオジャパン)の
業績をV字回復させたことでも
有名なマーケターの方です。
USJはかつて新規事業の成功率が
30%程しかなかったのですが、
森岡さんがマーケティングを
担当してからは、新規事業の成功率が
なんと97%にまで上がりました。
つまり、
関わった新規事業のほぼ全てを
成功させている凄い方です。
そんな森岡さんは
『体験』というものをとても大切に
しています。
・
・
・
以前、神戸にグリーンピア三木という
自然を活かした施設がありました。
一時はアスレチックや自然の迷路、
温泉などで栄えていたものの、
少子化などの影響によって
母体となるグリーンピアが経営破綻。
新たな経営主体のもとで
立て直すことになりました。
その立て直しを任されたのが、
森岡さんでした。
しかし、立て直しと言っても
残っているのは
・自然が溢れる甲子園球場87個分の広大な敷地
・宿泊施設
・テニスコート
・体育館
だけ。
しかも、
都市部からかなり離れていて
最寄駅からバスで20分以上かかる
という立地の悪さ。
投資できる資金もほとんどなく、
大きな設備投資もできません。
そんな絶望的な条件の中、
森岡さんは広大な自然環境を生かした
『大自然の冒険テーマパーク』
を作ろうと考えました。
そこからの森岡さんの行動は、、、
・自然の良さを理解するために
何日も山に籠る
・自然で生きる楽しさを知るために
猟銃の免許をとって、猟師と行動を
共にする
・実際に山の中で食材をとって
生活するという体験をする
などなど。
机上で考えるのではなく
売れるアイディアを出すために
とにかく色んな体験をしたんです。
そして、実際に
自分が体験を通して得た感覚から
アイディアを生み出しました。
例えば、
・鳥が自由に空を飛んでいる様子を見た体験
↓
空を翔ける「スカイ・イーグル」
・実際に野山で生活をして、
斜面から滑り落ちたハラハラ感が重要だと
感じた体験
↓
透明な球体の中に入って丘
を転がり落ちる「キャニオンドロップ」
・野山に入って食料を現地調達しながら
暮らした時の体験
↓
お客さん自身で収穫した素材を楽しめる
「ワイルド・ハーベスト」
このように、
実際に自分で体験をすることによって
斬新なアイディアを生み出しました。
その結果、、、
森岡さんが携わり始めてから
たった1年足らずで
・集客が207%
・売上が260%
といった脅威の売上を叩き出しました。
資金がなく、立地も悪い…
誰もが厳しいと感じていた状況を
見事にひっくり返したのです。
元々破綻していた状況から
今では黒字化も現実味を帯びてきた
といいます。
実際に自分が体験を通して
商品を作り出す森岡さんの中には
「中途半端な知識では消費者を
感動させることはできない」
という考えがありました。
・
・
・
ここから学んだことは、
『実体験に勝るものはない』
ということです。
「百聞は一見にしかず」
なんて言葉もありますが、
実際に体験しないと分からないこと
ってたくさんありますよね。
・口コミがあまり良くない
化粧品を買ったけど使ってみたら
めちゃくちゃ効果を感じた
・ベンツは乗り心地がいいと聞いて、
実際に乗ってみたら想像以上に
座り心地がよかった
・ハマらないだろうと思っていた
スポーツをやってみたら、
楽しすぎてどハマりした
など、
何事においても体験してみないと
分からないことばかりなんです。
ちなみに、森岡さんは
顧客理解のために必ず体験を
重要視しており、
モンスターハンターという
ゲームを400時間やり込んだという
話もあります。
仕事ができる人というのは
聞いた知識や調べた知識よりも
実際に使って感じた体験を
大切にしているのかもしれません。