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Recurrent Education

リカレント教育企画:コロナ時代の生存戦略 その④

AI普及と外国人労働者の市場参入

AI・ロボットの台頭よって、人間の仕事が奪われると日々言われてます。

私も経営者として、24時間365日文句を言わずにミスもなく、スピーディに働いてくれるロボットを活用していきたいと考えていますし、そういった企業も増えていきます。これからの時代の流れはそういった方向へ加速していくでしょう。

ルーティンワークであったり、人とコミュニケーションを取らずに解決できる仕事であったり、誰にでもできる単純作業しかできない人にとってはAIに仕事を奪われてしまうという現実は起きてしまうと思います。

そして、外国人労働者についてもそうですけれども、多くの優秀な外国人が日本で働いています。彼らは世界でもトップクラスに難しいと言われる日本語を流暢に扱えますし、ハングリー精神もバイタリティもあって、これからも移民としてたくさん入ってくるわけです。そんな彼らに、エンターテインメントに浸っている我々日本人は勝てるのでしょうか。仕事に対して情熱もなく、成長意欲もないという状態の人達が彼らと戦った時に、どちらが良い仕事をするのかということを考えると、答えは明白だと思います。

生き抜くための人間力

つまり、AIだけでなく、優秀な外国人労働者とも競争しなくてはならない時代に突入しました。

単に高いビジネススキルさえあれば、AI・ロボットに負けないと考えることは危険だなと思うんです。本当に突き抜けたスキルを持っている、例えばAppleであったりり、Googleであったり、GAFAで働くようなエリートエンジニアぐらいのスキルを持っているのであれば、年収数千万円で働いていくことは可能だと思います。しかし、そうではない普通のレベルのビジネススキルであれば、ただ単にスキルが高ければ仕事がある、という状態ではなくなると考えているのです。

今は一億総フリーランス時代と言われていますが、それは全員が独立しなければいけない、フリーランスとして働かなければいけないという意味ではなく、サラリーマンであっても独立していても、どんな環境に置かれていてもプロフェッショナルとして活躍する意識が必要だ、と、その意味を僕はこのように捉えています。

そしてAIやロボットにできないことを我々は意識して伸ばし、強化していく必要があると考えています。それは魅力であったり人間力であったりします。なかなか目に見えない、スキルとしては現れない部分のことです。それさえ伸ばしていくことができれば、あなたは人から選ばれることができますので、AI、ロボット、外国人労働者を過度に恐れる必要はないと考えています。

例えば、お医者さんが2人います。1人はあなたの目を見ることもなく、パソコンだけを見て処方する。もう1人はすごく親身になって、自分自身のことを見て心配して、さらに背景にある家族まで心配してくれる。そんな2人のお医者さんがいたら、どちらを選びますか。

もちろん多くの人が後者を選びます。

人間は感情の生き物ですので、自然にそう選びます。つまりは、選ばれる人とはそういうことです。単にスキルが高いだけではなくて、人間的な部分はどれだけAIが発達し人間に迫っても、その部分はなかなかコピーできないものなんではないかなと思います。これからの時代を生き抜くためにはビジネススキルだけではなく、そういったヒューマンスキルが必要になると考えています。

人間の凄さ

ここまで皆さんを少し脅かすような話になってしまいましたが、過度に恐る必要もないと考えています。何故なら、どんな状況にあっても苦難を乗り越えていくことができるのもまた人間なのであり、これまでの歴史の中でも繰り返してきています。

この状況を脱する方法として、今最も多くの方々に取り上げられている制度にベーシックインカムがあります。こういった制度などによって、これから人類が労働から解放される日が来るかもしれません。どうしても働きたくない、遊んで暮らしたい方には、もしかしたら待っていれば生きている間にできるかもしれません。ただ待ち続けるのは危険です。そういうユートピアが来るかもしれないですけれど、来なかった時のために備えた方が良いと、リスク管理の観点からもそのように考えています。

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