ネガティブ思考ってダメですか?
こんにちは!
株式会社OnLineの近藤聡です。
あなたは
『ネガティビティ・バイアス』
という言葉を知っていますか?
これがどういうものかと言うと、
『人はポジティブな情報よりも
ネガティブな情報に注意を向けやすく
記憶にも残りやすい性質』
のことを指します。
例えば、こんな経験はありませんか?
・恋人の良いところよりも
嫌いなところに目がいってしまう
・一度苦手だと思った人のことを
ずっと考えてしまう
・良い口コミが多いから
購入しようと思っていたけど、
1件の悪い口コミを見たことで
買う気が失せてしまった
このように、僕たちの脳は、
ネガティブな部分に目が行ってしまう
性質を持っています。
でも、、、
そもそも、なぜ僕たちの脳には
「ネガティビティ・バイアス」が
あるのでしょうか?
脳科学者のリック・ハンソンは
著書“Buddha’s Brain”の中で
こう言っています。
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「ネガティビティ・バイアス」を
持つ理由は、人は太古では
捕食者や自然災害などの命の危険と
隣り合わせの生活をしており、
進化の過程で危険に対する対策を
行うように脳が進化し、
その結果、人はネガティブな思考を
ポジティブな思考以上に記憶するように
脳を進化させた。
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つまり、
「ネガティビティ・バイアス」が
僕たちの中にある理由は、
一度経験した危険や恐怖から
逃れて生き抜くために
『ネガティブ思考が必要だったから』
なんです。
ですから、
ついついネガティブな考えを
持ってしまうのは当然のことだし
“人間としてごく自然なこと”
なんですよね。
ネガティブ=悪だと感じる方も
いるかもしれませんが、
実際に、ネガティブな思考は
色んな場面で僕たちを支えてくれています。
例えば、、、
・会社のプレゼンがあるから
何日も前から入念に練習をしたり
・納期に遅れないように
早めに作業を終わらせたり
・絶対に遅れられない約束があるから
いつもより1時間早く寝たり
どうでしょう?
そう考えると、必ずしも
ネガティブ=悪というわけではないな
と思えるのではないでしょうか。
ネガティブ思考は
僕たち人間が生きるためには必要なので
完全になくすことはできません。
だからこそ、大切なのは
『ネガティブ思考とどう付き合っていくか?』
だと思います。