目上の人にちょっと嫌なことを言われたら…
こんにちは。
株式会社OnLineの川原響希です。
上司や先輩から何か失礼なことを言われて、
悔しい思いをした経験はありませんか?
そんな方にぜひ知っていただきたい人物がいます。
それは、、、
平安時代を生きた『小式部内侍ちゃん』です!
(こしきぶのないし)
(ネットから拝借しました)
小式部内侍といえば、百人一首に選ばれている
『大江山 生野の道の 遠ければ まだふみもせず 天橋立』
という歌を詠んだことで有名です。
小式部内侍のお母さんはとても和歌の上手な和泉式部で、
小式部内侍もその血を引いてとても和歌が上手でした。
しかし、小式部内侍があまりにも幼い頃から才能を発揮したため、
一部では和泉式部の代作だろうと言われていました。
ある日、和泉式部が夫の仕事で丹後へ行っているときに
小式部内侍が歌会に呼ばれました。
歌会で負けることはとても不名誉なことで、
和泉式部を母にもつ小式部内侍はとてもプレッシャーがあったことと思われます。
それをおもしろがった藤原定頼に
「お母さんに歌は書いてもらった?遣いは帰ってきたかい?」
とからかわれてしまいます。
そんなことを言われて黙っちゃいない小式部内侍。
「ちょっと待たんか。」と定頼を引き止めて詠んだ歌がこの「大江山〜」です。
『大江山を越えて、生野へとたどっていく道が遠いので、
私はまだ天の橋立を踏んでみたこともありませんし、
母からの手紙も見ておりません。』
ざっくり言うと、
「あんな遠いとこにいる母からわざわざ歌をもらうわけなやろがい」
という感じです。
咄嗟に素晴らしい返歌をしたことで実力が本物であることを証明しました。
定頼はこれに何も返歌ができず、恥ずかしくなってその場を去ります。
上司や先輩に嫌味を言われると、真面目に受け止めてしまう人もいるかもしれません。
みんながみんな小式部内侍みたいに機転を利かせて
強気で言い返せるわけではないと思います。
でも、
「1000年前から嫌味を言ってくる人はいるし、言い返す人は言い返すんだな」
と考えれば、少しはおもしろく受け止められるかもしれません。
嫌味を言う人って1000年前から絶滅していないんです。
そう思うと、嫌味を言ってくる人を相手するのは本当に無駄な時間ですね…
だから、基本的には嫌味を言ってくる人は
あまり気にし過ぎないことをオススメします。
もし、どうしても相手に言い返したくなったら、心の中に小式部内侍を置いてみて
言い返すのもいいかもしれませんね。