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葉山 倖成:「じぶんの経験、歴史をブランドにして」

更新日 2024.1.17

弊社が運営する『リカレントビジネス・カレッジ』の講師 葉山 倖成がどんな想いで、どんな風にこのプロジェクトを見ているのか。インタビューを通してお届けします。

(2022年2月現在)

1. 1人でも成功を収めているのに、なぜこのプロジェクトのトレーナーとして活動されているのかお伺いしてもよろしいですか

ひとつは楽しいからです。確かに1人でやろうと思ったらこれまでも会社経営をずっとやってきていますし出来るんですが、これまでずっと僕1人で頑張ってきたんですよね。もちろん、1人で頑張ってきたというのも、ちょっと語弊はあるんですけどね。

実際に飲食店を経営している時は、従業員の方、スタッフの方、アルバイトとパートの方など、たくさんの方とやっていたんですが、やっぱり、こと「経営」となると、どうしても自分1人で進めていたんですよね。

飲食店が潰れてからも事務所でずっとやっていたんですが、なんと言いますか、面白くなかったんですよ。面白くないですし、かといって人とやるのも面倒くさいですし。そういう時期を過ごしていたんですよね。

でもそれから「リカレントビジネス・カレッジ」に参加したことで色々な人たちと出会って一番大きかったのは「この人たちと何か一緒にやりたいな」という気持ちに初めてなれた、というのもあったんですよね。

当時、僕が好きな言葉に「早く行きたいんだったら、一人で行きなさい。遠くに行きたいんだったら、みんなで行きなさい」という言葉があります。そういうものも、ずっと自分の中に残っていたんです。1人でやっても限界がありますし、限られているんですよね。1人で作り上げられるものも、みんなでやることに比べると小さいなと。自分が思っているような、社会とか、そういうのを創っていく上ではやっぱり1人ではなくて、大勢でやった方が良いなと。

ただ、大勢でやるといっても、ずっと気を遣ったりするのではなくて、本当に腹割って、なんか色々話したりだとか、何か同じところに向かっていけるような、そんな人生の友達のようなものが出来たわけですよ。だから1人じゃなくて、みんなでやりたいなというのがあって、この「リカレントビジネス・カレッジ」のトレーナーをやり始めました。

そしたら、人生の友達が増えていくわけですよね。「僕もやってみたいです」「トレーナーになりたい」と言ってくれる人たちも出てきたりとかして、メンバーが増えていって、どんどんどんどん増えていって、というのが楽しいんですよ。だから、初めて複数人で、大勢でやる楽しさを知ったというのもありますね。

2. 葉山さんご自身も多分ビジョンというのはもちろんあったと思うんですが、トレーナーとしてのビジョンをお伺いしてもよろしいですか。

人間って面白いんですよ。基本的にはものすごく面白い素質を持っているんですが、幼少期で、学校教育や親からの教育を受けて、この自分は出してはいけない、ですとか、例えば、女性であったら男の子勝りな、わんぱくだったりして、「女らしくありなさい」「女の子らしくしなさい」と言われたりすると、自分を出せなくなりますね。

男性の方もすごい好奇心に溢れていたりするけれど、でも就職して、家族を持って、、、

僕たちの受けた教育が強いられる中で生きづらさを感じている人たちが沢山いると思うので、おこがましい言い方ですけれど、レールを踏み外させてあげたい、というのがすごくあるんですよね。踏み外すと、その人の持っている能力とか才能が、めちゃくちゃ開花するわけですよ。

だからといって別に何か社会的に間違ったことをしましょうとかではなくて、「自分らしくいきましょう」という言い方になっちゃうんですけど、自分らしさとは別に何かもう精神的なものではなくて、「これが私らしいよね」とか、「こういうのが自分らしいよね」とかではなくて、自分がやりたいと思ったことをできるようになったりですとか、自分が行きたいと思ったところに行けるようになったりですとか、自分が大切にしたいなと思うものを大切にできるようになったりですとか、そういった自分自身の力もついて、時間を作り出せるようになって、収入も安定して。

そういう風にならないと、自分の人生って生きられないと思うので、そういった力を持った人たちをたくさん増やしていきたいなと思ってるんですよね。それがゆくゆく、あくまで個人的な意見ではありますが、この息苦しい日本という国に何らか・・微々たるものかもしれないですけれど、何らかお役に立てるんじゃないかと思うんですよね。

例えば、精神疾患を患ってしまったり、ハラスメントを受けたり、生活の不安が拭いきれなかったりして、仕事がどうなるかわからないですし、安心して暮らせない状況ですね。日本という国自体はすごく守られていますし、治安もいいですし、ご飯も美味しいですし、そんなに不自由さはないわけですよ。ただその日本に住んでいる人たちが抱えている問題点は沢山あります。

何かそういったものがちょっとずつでも変わっていけばいいと思って、その為に何が必要かといいますと、自分の身の回りを幸せにできる人間になることだと思うんですね。

最初に言ったらやっぱり家族です。

まずは家族、本当に自分と自分の家族が幸せになれる。自分が大切だと思う人も大切にできるように、そこから自分の近しい友人であったり、そういう人たちの力になれるように、そういうものが広がっていくと、結果として、もっと生きやすい社会になっていくんじゃないかなと思っています。

3. 葉山さんにとって、「じぶんブランド!」とはなんですか?

ブランドってそもそもなんですか?と言ったら、色々な定義はありますが、独自の価値なわけですよね。

それが世の中に沢山サービスとしてあるわけで、そこ独自の価値を提供しています。例えば、時計で言えばロレックスさんですとか。そこも、丈夫な時計を作ろう、と。でも高級時計だから、高級時計ではなくて「丈夫な時計を作る」を独自の価値にしたり。

マクドナルドさんとかも、「私たちは不動産屋さんだ」と言ってるわけで、ハンバーガーショップではないと。それは何してるかっていうと、この座っているこういうテーブルですよね、そこ土地みたいな感じで見立てて、そこのスペースを提供することによって、和気あいあいだったり憩いだったりとか、そういうものを提供していたり、色々あるじゃないですか。

そういった独自の価値がブランドなんですよ。

その頭に「じぶん」がついているので、自分独自の価値というものが必ず一人一人あるわけです。それが「個性」というものなんですけれども、ただ、その自分自身のその独自の価値があったとしても、これがどのように社会に役に立つかってのはわからないんです。

だけど、そういうものを一人一人持っていると。

もう一つ、ブランドというのは「歴史」も含まれていると思っています。

何にしたって歴史が古いじゃないですか。もう高級ブランドと言われるものから、100年の歴史がありますよというものから。日本でもそういうのが沢山あるわけです。もう100年企業は潰れていますけど、いっぱいあるわけですよ。

では、自分の歴史といったら「これまでの人生」なわけです。これまでの人生は、良い時もあれば、悪い時もあるだろうし、色々な困難にぶつかって、それを乗り越えた体験もあるかもしれないですし、その困難に負けた体験もあるかもしれないと。

そういった自分自身がこれまで生きてきた人生そのものというものに、まず価値があるわけですよね。それを人の役に立たせることが実はできる。ここが多くの方が知らないことなんです。僕も知りませんでした。

僕はビジネス失敗したことの方が当然多いんですが、でも失敗したからこそ伝えられることがあるんです。同じような失敗をしなくて済む、ですとか、失敗したときの乗り越え方を知っていたりですとか、失敗を回避する方法などを学べたので、そういうものを伝えることによって、人のお役に立つことができる。そういう風に自分の歴史と個性、そういったものを含めて「じぶんブランド!」と言っています。

4. このプロジェクトとご自身のビジョンはどのように繋がっているのか教えていただけますか?

僕自身のビジョンというのは、一人ひとりが本来の自分・・・自分らしく自分の人生を生きて、愛と豊かさと充実感といったものを、何をやるとかではなく、本当に生まれてきてよかった、生きててよかったなと思えるような社会にしたい。

今、この「リカレントビジネス・カレッジ」をやることが直接そこに繋がるかっていうと、どうかなって思うのは当然あるんですけども、でも、トレーナーを通して、参加される皆様にお伝えさせていただくこと、そしてそのプロジェクトで、人生を変えることができた方たち、そういった方の「先」に僕が創っていきたいというものがあるので、繋がっているといえば、繋がっているという感じですね。

5. 印象に残る受講生がいらっしゃるのであれば、教えてください。

沢山いらっしゃって、絞れないんですが・・・そうですね。

1人は当時お子さんが3人いて、自分もキャリア支援の仕事をしていたんだけれども、やりがいが見つからず、ずっと悶々としていると。それを紐解いていくと、プロ野球選手になる夢があったんだけども、怪我で挫折してしまって、野球に打ち込めた頃の情熱がもう自分にはなくなってしまったんじゃないか、というところで躓いて、何をやってもやりがいを感じられない、自分が熱く打ち込めるものがない。

このままだと子供たちにも父親としての背中を見せられない、という方が、本当に人生をかけて、この期間中に1000万稼げなかったら男として駄目だ、ぐらいの勢いを持って参加された。この方が、本当にチャレンジを走って走って走りまくって、最終日の夜中に、1000万を超えて。自分自身の情熱とか、失ったものを取り戻した。そんな方もいらっしゃいます。

また、主婦の方で、あっちこっちパートの掛け持ちをしていて、もう年齢も年齢だから、なかなか転職も決まらないと。「私は価値がないのか」と思っていた方が、本当に自分自身のこれまでの体験で「人にこういう形で役立てるのか」と知って、その方も期間中に650万を超えました。そういう成果が得られて「私の価値というものがちゃんとあった」ということに気がつけた、そのような方もいらっしゃいます。

プロジェクトを卒業してから本当に自分でやりたかった歌手になる方だったり、劇団をやる方だったり、、、

精神的な疾患を抱えて、家から出られなかったと、家から出ると人と会うのも怖かったんだけども、このビジネスを通して、人の役に立っている実感を持つことができて、その病気を克服することができた方

シングルマザーで大変たった方とか、今まで散々色々なことを学んできたんだけれども、1円にもならずに、ただただずっとボランティアのようなことをしていた、けども、ちゃんとビジネスとして自分の知識を生かすことができて、やっと本当に人の役に立てる実感が持てました、という方ですとか。

いっぱいいるわけです。

公務員が正解だと思って公務員になってみたけれど、全然駄目で、やめたは良いが何していいかわからない、そして「こういう方法があったのか」と気づいた方、ですとか。

メガバンクや大手に就職したはいいものの、学校の勉強も頑張ってきた、言われるように良い大学に入って良いところに就職した、けれども自分の10年後20年後が自分の上司か・・・と考えたときに愕然とした方、ですとか。

だけど、何か自分にはできることがあるんじゃないかと参加されて、会社を立ち上げられて、作家さんになられた方もいらっしゃるし。

自由気ままに、世界中を回りながらビジネスされてる方もいらっしゃいますし、いっぱいいすぎて絞れません、すみません(笑)それぐらい、多くの方たちが、何らか自分を取り戻して、活躍される姿を見るのが僕は何よりも嬉しいというか、喜びですね。

6. 最後に、参加者へのメッセージをお願いします。

とにかく自分を試しまくってください。そして自分がこれまでやったことないぐらいチャレンジをして頂きたいなと。

このプロジェクトは学ぶ場所ではなくて、実践して、もがき苦しんで抜け出していくところですから、その覚悟を持って、ぜひ参加していただきたい。

できない自分に沢山出会っていただきたいですよ。

頭ばっかり立派な人間が沢山いるんですよ、頭の中だけはすごいぞ自分、と。いっぱいいらっしゃるんですよ。ちゃんと地に足がついてない方たちも結構いるので、現実を知るという意味では、多分うまくいかないことが多いんですよね。

なので、そういう自分を知って欲しいんです。できない自分に沢山出会って頂きたいんです。だから出来るようになるので。でもほとんどそれを見たくないんですよ。できない自分とか、失敗するのが嫌だとか、もうそんな世の中ないですから。

特にこの時代ですよ。これから先の時代、自分自身の力で生きていかなきゃいけない、国はもう自己責任ぐらい言い出していると。これだけ税金を沢山納めて、これだけ色々国が言うようにやってきて、最終的に自己責任ですかと。そう言われている中で、生きていかなきゃいけないわけです。

そして、そんな中、医療は発展していくでしょう?

だからこれから、僕らは死ねないんですよ、長生きしちゃうんですよね。なぜかというと、医療がどんどん発展しているからです。だから、生きていくしかないですよね。

なので、どこかでぶつかる壁に今、ぶつかっておいて欲しいんです。

そうしないと、本当に自分の体が思うように動かなくなってきたりする時に大変な目に遭うと思うので、今のうちに沢山失敗して、今のうちできない自分を沢山見て、そして一歩ずつ一歩ずつ積み上げて頂きたいなと思っています。

トレーナーインタビュー:

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