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周りを幸せにできるのはこんな人

更新日 2022.9.16

こんにちは!
株式会社OnLineの近藤聡です。

あなたは思わず涙が出るほどの
人の優しさに触れた経験はありますか?

前回のメルマガでは
ネパールで食中毒になりながらも
山を降りた地獄の経験を書きました。

何とか4時間かけて下山した後、
そのままネパールの地元の病院に
入院することになりました。

今回はその入院中の出来事を
お伝えしたいと思います。

あれは、入院初日の夜のこと。

23:00頃

熱は40℃を超えていて、
僕は点滴をしてもらっていた。

苦しい。

眠れない。

体を動かそうにも体が重いし

点滴が邪魔で動けない。

「ナースコールはどこだろう…?」

部屋を見渡すと
ナースコールらしきボタンが
僕が寝ているベッドから
2mほど先にあるのを発見。

「えぇ…」

さすがに我慢できず
なんとか重い体を引きずりながら
ナースコールのところへ。

ナースコール1回目

…反応なし

ナースコール2回目

…反応なし

ナースコール3回目

…反応なし

ナースコール4回目

…反応なし

ナースコール5回目

…「Yes?」

5回目のナースコールで
やっと看護師さん反応してくれて
病室まで来てくれた。

・海外(ネパール)

・最大40.1℃の熱

・熱が下がらない

・身体がほとんど動かない

・言葉もあまり通じない

そんな状況が怖くてたまらず
僕は泣き出してしまった。

泣いている僕を見て看護師さんは

「Why are you crying」
(なぜ泣いているの?)

と聞いてくれたが、

言葉を理解する余裕さえなくて
何も返事ができなかった。

そんな僕の様子を見て
看護師さんは何も言わずにそっと
僕を抱きしめてくれた。

僕が泣き止んでも
しばらくそのまま抱きしめてくれて

最後は満面の笑みで

「You get better soon」
(すぐ良くなるよ)

と言って病室から出ていった。

異国の地で人の暖かさに触れ
また涙が溢れた。

翌朝。

昨夜の看護師さんが
朝食を運んできてくれた。

何も会話はしなかったけど

看護師さんの笑顔を見ると安心し
頑張ろうと思えた。

結局、ネパールの病院で
2日間過ごしたが症状は変わらず
解熱剤で無理やり熱を下げて
日本に帰国することにした。

退院の日、

あの看護師さんに会えなくて
直接お礼を言えなかったことだけが
唯一の心残り。

でも、あの恐怖の中
あの看護師さんに出会えたことは
本当に幸せだったと思う。

僕はこの経験から、

「こんな風に困っている人に優しく
手を差し伸べられる人になりたい」

と思うようになりました。

ネパールの英語はかなり訛りがあって、

看護師さんが話しかけてくれても
聞き取れず、返事できない場面も
何度もありました。

でも、あの看護師さんは

・言葉が通じない

・他の業務もたくさんある

・見ず知らずの外国人

といった状況でも関係なく
ずっと僕に優しく接してくれました。

言葉なんて関係ない。

相手の気持ちに寄り添い

相手の立場になって考えてみる

その姿勢が本当に大切なことだと
僕は思っています。

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